HEROES

3rd Album “HEROES” 2015/12/25

  1. Shining brave
  2. Eagle
  3. 風神
  4. 魔神
  5. 不道明アキラのテーマ
  6. Heavenly earth
  7. 7cm
  8. 夜雲流 ~剣舞~
  9. la Pucelle d’Orléans
  10. Follow me
  11. Zeal
  12. Zero
  13. Robert desire
  14. Welcome to 骸骨ストリッパー
  15. Heroes
  16. Blaze of life (revisited)

これは君たちの物語、そして俺たちの物語。
ここから始まってゆく、決して終わらない俺たち「英雄」の物語。

プロローグ

2015年の終わり間近に403がお届けするクリスマスプレゼントは6年ぶり3枚目のアルバム「HEROES(Part.1)」。
タイトルの通り、古今東西さまざまなヒーロー(英雄)に関する曲で構成されたコンセプトアルバム。
今回は「パート1」ということでヒップホップからガールズロック、正統派メタルからデスメタルまで幅広いジャンルの曲を収録しており、
収録を見送った曲に関しては、制作が間に合わなかったとかではなく、今回のCDのどこに入れても異彩を放ちすぎてしまう、という理由で泣く泣く削りました。
ただ、いつかどこかで、きっとそう遠くない未来にお届けできるはずです。なんせこのアルバム「HEROES(Part.1)」ですからね!
実はそもそもこのアルバムの制作スタート時、当初CDには24曲入れる予定でした。
ところがCDの容量には限界(一般的に74分)がありますから、全部入りきらないことがわかり、

「よし、HEROESは2枚に分割してリリースしよう!」

ということになったのでした。
なので、CDマスターアップした直後に断言するのは非常にしんどいんですが、そう遠くない未来に「HEROES Part.2」のリリースが控えているということをここに宣言いたします!!
それが来年の403の日になるのか、再来年の403の日になるのか、もっと遠い未来になるかはわかりませんが、わたしたち、がんばります!!

403といえば、今年「2015年」は地味に403の倍数年だったんですよ。
倍数の年って、403年に一度しか来ませんから、次は2418年ですね。
「2418年まで長生きするのはさすがに難しそうなので、なんとか今年中にCD出そう!」という奇妙な一体感がチーム403の中で醸成されてました。
それにしても次の倍数年は2418年かぁ・・・。一体世界はどうなっているのでしょうか?火星に移住して「じょうじ・・・」とか言ってるんでしょうか。
願わくばその日その時まで残り続けるような痕(きずあと)を、世界に遺すくらいの気概を持って生きていきたいですね!

そんな403の倍数年にCDをリリースできたことに奇妙な偶然を感じながら。

クロスフェードサンプル

https://youtube.com/watch?v=lKQFiMgcoGQ%3Frel%3D0

曲解説ラジオ放送

※2015/11/23収録

収録曲と曲解説

01. Shining brave → 02. Eagle -You are my Hero-

この曲はアクション俳優をやっている403の兄貴「潮見勇輝」で、403の生き方に多大な影響を与えたヒーローを歌った歌です。

「Shining brave」はそのまんま「輝く勇気」=「勇輝」ですね。んで「Eagle」ってのはアクション俳優として初めて出演した舞台でもらった役名が「Eagle」だった、という秘話があります。その舞台の上で羽ばたいていた兄貴の姿は、今でも俺の眼に焼き付いて離れません。

その背中を追い続け、未だ俺は追いつけない。

■公開当時の Blog 記事リンク
→ http://403.team-7.net/wordpress/?p=649
■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/music/eagle

03. 風神 → 04. 魔神 -A Dark Hero-

兄の舞台「あめつちほしそら」のために書き下ろした曲。
卑弥呼さん存命時の邪馬台国が舞台となっていたので、その時代のバトル曲としてふさわしそうな雰囲気で書き下ろしました。
風神はなんかこう大河ドラマっぽい(適当)。魔神は兄貴(ラスボス)が無双するシーンでゴリゴリ流れてました。
で、邪馬台国あたりで使われてた当事の言葉ってアイヌ語に非常に近いらしいので、アイヌ語の歌詞になっております。作詞が非常にしんどかった・・・。
村を家族を恋人を、壊され殺され嬲られて、縋る神も教えもなく、無力な己を呪い続け、やがて涙も枯れた時、「魔神」となり、殺戮と破壊で戦乱の世を導く英雄となった、ダークヒーローのお話です。

■公開当時の Blog 記事リンク
→ http://403.team-7.net/wordpress/?p=632
■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/music/%E9%AD%94%E7%A5%9E

05. 不道明アキラのテーマ -Lonely Hero-

兄が座長をつとめる劇団「骸骨ストリッパー」の第一回公演「ごきげん!?アキラ」のために書き下ろした曲。
不動明アキラというひどい名前の主人公のテーマ曲であり、その舞台を代表するテーマ曲です。
このアルバムの中で一番耳に残りやすいメロディかもしれません。

■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/theme_of_the_fudomyo-akira

 06. Heavenly earth -Good bye, dear Hero-

403のギタリストRobert Legacyフルプロデュース曲。透明感のある曲です。
彼の独特な世界観を反映した歌詞、切ないメロディ、儚いギターソロ、渋さと萌えを兼ね揃えた甘いボーカル!
そのすべてをお楽しみいただけますので、もうね、全国403万人のレガ夫ファン歓喜ですよ!

実は公開当事、Blogで下記のような記事を書きました。


曲と歌詞についてはちょっとだけ(そこそこ)403も関わっておりましたが、いやーレガ夫の世界観ってすごいです・・・
なんていうかテキトーなようですごく繊細で、陽気なようで冷徹で、加えてかなり哲学的なんですよ。

多くは語りませんが、この曲の歌詞に隠された「本当のメッセージ」について気がついた時、あなたは愕然とすることでしょう・・・

気づける人が何人いるのか、今から楽しみです♪

公開してかなりの年月が経つし、無事アルバムにも収録されたので、
そろそろこの曲にこめられた本当のメッセージについて答え合わせしたいもんですね。

あ、そうだ。
公開当時のBlogにも書いていないことと言えば、この曲の中間部分で歌っている女性パートは、なんとhatanakaくんの嫁ちゃんです!サンキュー嫁ちゃん!

■公開当時のBlog記事リンク
→ http://403.team-7.net/wordpress/?p=825
■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/music/heavenly-earth

07. 7cm -Girls are all Heroines-

某アイドルユニットのための書き下ろした楽曲。ガールズパンクです。いえーい!!(7cm)
彼女らのイメージに合わなかったためお蔵入りになっていた曲ですが、せっかくなのでアルバムに入れました。
歌詞の内容は「まだまだ世間を知らない、恋に恋する女の子(14才)」をイメージして、31歳男性(既婚)が書きました。
とはいえ14才なので、本人は恋愛作品のレパートリーもそう多くなく、サビでは「人魚姫」「ロミオとジュリエット」「白雪姫」あたりのことを言ってるんですが、なんかこう、カワイイですよね(ゲス顔ニッコリ)。

そしてそんな歌を歌い上げたのはなんと28歳女性(経産婦)。そう、403嫁です。
それを知らずに曲を聴くのと、知った上で曲を聴くのでは、見えてくる「狂気」に大きな差が出てくるはずです。さわやかな「狂気」は、一周回って正常に見えてしまうもんですね。


個人的に、一番最後の「あたしヒーロインー☆」の部分は、「首をかしげて横ピース」のイメージです。
(聴いた人はわかってくれるはず・・・!)

いえーい!!(7cm)

■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/7cm

08. 夜雲流 ~剣舞~ -Sword Dancer-

イケメンパフォーマー集団「鎖音プロジェクト」の鎖音マツさんから、楽曲制作依頼があって作った曲です。
特に「鎖音プロジェクトをイメージして創って!」というオーダーではなく「和風で忍者でカッコイイ曲を」ということだったので、あわよくばHEROESに入れられるように夜雲流の名を冠して作ることにしました。
で、日本の英雄はすでに宮本武蔵の曲とか出来上がっている(現状未公開)ので、ほかに日本の英雄は・・・ということで足利義輝の最期をモチーフにして曲を書きました。
彼はその最期が壮絶で、名刀コレクションを畳に何本も刺し、襲い来る刺客を次々に切り捨て、刀が刃こぼれしたら畳に刺してある別の刀を取り、また襲い来る刺客を次々と切り捨て、刀を取り・・・と、まるで剣で舞うまさにソードダンサーですよ。そんなストイックな彼をモチーフにしたのに、なぜサビ後半と2回目のサビはあんなことになってしまったんだろうか・・・(猛省)


全部パァでござるwww

09. la Pucelle d’Orléans ~ 10. Follow me -Sacred Heroine-

フランス百年戦争のヒロイン、ジャンヌダルク。その短い一生をモチーフにした曲です。
高校生のころに観たリュックベッソン監督のジャンヌダルクに衝撃を受け、その頃からずっと「ジャンヌダルクの曲を作りたいなー」とか思っていたので、ようやくその 夢が叶いました。なにげに名言が多いんですよ、ジャンヌさん。なのでジャンヌさんのフランス語の名言を英語に直したものをかなり歌詞に使っているので、そういう意 味で作詞はジャンヌさん+403という感じです。

久々の正統派ネオクラシカルメタルで、hatanakaくんのキレイなハイトーンがドはまりしており、非常に良い雰囲気の曲となりました。

そしてGo Westに次ぐかなり最高音が高い曲であり、かつ音程の上がり下がりも激しい曲なので、hatanakaくんが珍しく苦戦してました。

いや、聞いて頂ければわかると思いますが、マジ人が歌うことを考えてない鬼畜メロディですよ!でもいいメロディなんですよ!そんな403のワガママにガッツリ応えてくれたhatanakaくんに感謝!!

ライブでやったら途中の「おーおー」の部分盛り上がるだろうなー・・・(遠い目)
ライブやりたい!!(願望)


ジルドレェ…

■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/follow-me

11. Zeal 12. Zero -Heroes of the land of the rising sun-

第二次世界大戦終戦間際のひとりの特攻隊員の視点を通じて「反戦」を歌った曲です。
7年の歳月を掛け、403という一個人の持てる力すべてをつぎ込みました。
これに関しては以前のブログ記事でたっぷり語りつくしましましので、もうこれ以上語ることはありません。
以前のブログを記事をご確認頂ければ幸いです。


■公開当時のBlog記事リンク
→ http://403.team-7.net/wordpress/?p=862
→ http://403.team-7.net/wordpress/?p=888
■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/music/zero-heroes-of-the-land-of-the-rising-sun

13. Robert desire -Burning Hero-

Robert Legacy渾身のインスト曲です。
みなさんにとっても、そして403にとってもレガたんは熱く燃えるハートを持ったカッコイイヒーローなので、今回のアルバムに収録する運びとなりました。
レガたんの「純粋なメタラーとしてのこだわり」を「これでもかっ!」と詰め込んである、まさにレガたんの欲望というタイトルふさわしい曲となっております。

14. Welcome to 骸骨ストリッパー -Heroes of the Theater-

兄貴が座長をつとめる劇団「骸骨ストリッパー」の劇団のテーマ曲として書き下ろした曲。
「劇団員やバンドマンなどのステージパフォーマーにとって、演目を見 に来てくれているその時だけはお客さんのヒーローなんだぜ!」という曲です。
まさに「今だけは、君のヒーロー」ってやつですね!!

骸ストの公演を見たことがある方がいらっしゃったらわかると思いますが、公演のオープニングでこの曲を結構歌ってくれてたりするので個人的には好きな曲です。


骸骨ストリッパーの演出家「かみさともりひと」さんから歌詞と曲のオーダーをもらっていたのはイントロからBメロまでで、サビは完全に403の趣味です。ガラッと変えてカッコよくてキャッチーでロックなサビになってると思います。

403のメンバー4人で好き勝手歌ってるので聞き苦しい部分はあるかと思いますが、カオスパートを含め楽しんで聞いてもらえたらいいなと思います。
今回のカオスパートはメンバー一人ずつ自己紹介×4+「4人でエア麻雀している様子」+「4人で麻雀の好きな牌、好きな役、403麻雀の今後の抱負」が絡み合うという非常に難解なものとなっており、それぞれ聞き取るのは結構苦労すると思いますwww


■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/welcome-to-gaikotsu-stripper

15. Heroes -We are (not) the Heroes-

今回のアルバムのタイトルトラックで、「ヒーロー」そのものについて歌っている曲。
作詞作曲の403本人はもちろん、403メンバー全員が、このアルバムで一番好きな曲です。
Zeroがこってりしておいしいラーメンだとしたら、Heroesはあっさりやみつきラーメンですね。何度でも繰り返し聞きたくなるようなシンプルでキャッチーな曲に仕上げました。

基本のサビも哀愁を帯びていてカッコいいんですが、一番最後でサビの雰囲気がガラッと変わってコーラスが入ってきて一気に世界が広がり、前向きな歌詞とともに大団円を迎えます。

メロディの音程自体はそんなに高くないので普通に歌える曲となっておりますが、メインボーカルhatanakaくんの声がすごくいい感じにマッチしてて、不思議な雰囲気を曲に添えることができたと思います。

俺たちはヒーローじゃない。でも、俺たちは自分自身の人生のヒーローなんだ。たった一度のこの人生の、ね。

■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/heroes

16. Blaze of life(revisited) * Japan Bonus Track

2005年。10年前に発表した、403を代表する曲のひとつ「Blaze of life」をリメイクしました。
とある作品の主人公をモチーフに作った曲ですが、他人の受け売りでも信じ続ければいつか本物になれる、というテーマを背負ってます。

昔の荒削りな良さと、今の403の良さをうまくミックスすることができたんじゃないかな?と思いますので、ぜひともお楽しみください。
すでにこの曲を知ってる方にとっては、最後の最後にびっくりポイントを設けてますのでご期待ください!

■歌詞ページ
→ http://403.team-7.net/wordpress/discographycds/heroes/bol_revisited

[エピローグ]

みなさんは小さいころ、何になりたかったですか?
わたしは小学校の頃の卒業文集に「ロックンロールスターになりたい」と書きました。
当時ロックが好きだったのと、もし夢が叶ったらみんなから尊敬されると思ったからです。
でも年を取るごとにつれて、人生は平等ではないことを学びました。
誰もがみな成功するわけではなく、おおよそ夢はきっと叶わないことを。
そう、わたしはかつて憧れたロックンロールスターにはなれませんでした。

それでも、わたしたちはわたしたち自身の人生のヒーローなんです。
たった一度きりの、この人生の。
だから、つらいことがあっても音楽活動を続けてきました。
仕事が忙しくなっても、家族が増えても、続けてきました。
もうやめようと思ったことは何度もありました。
逃げ出そうと思ったことは何度もありました。
だけど自分が見てるから、自分にカッコ悪いところは見せたくないから、今まで15年間403という名前で音楽活動を続けてきました。
だって、わたしはわたし自身にとってのヒーローなのだから。
いつまでも、わたし自身が憧れるヒーローで在り続けたいから。

そうそう、子供の頃の自分が、今の自分を見たらどう思ってくれるでしょうか。
「ジャンルは違うし、思ってたよりもぽっちゃりしてるし、全然マイナーだし…」と思うかもしれません。
だけど「ちょっとはカッコいいかも!」と憧れてくれるような、そんな自分で在りたいものですね。

このアルバムに込めた想いが、どうかみなさまの心の糧になりますように、と願いながら…

403より