Sorrow試作版 ―――それでも世界は回り続ける。何事もなかったかのように、静かに、力強く。 永久に続く悲しみの螺旋階段を降りてく 見上げれば空の青きも遥かに遠く どうして人はこの気持ちを悲しみと名付けたか どうして人はこの気持ちに耐えられるか 猛き鼓動 響かせつつ 走り抜ける黒いバイク 切り裂く風 背中に君の温もり抱き 聳え立つ 大きな橋の下で約束交わし いつまでも傍にいるよと 君を抱きしめた  あれはすべて遠い日の記憶  僕が歩く道の陽だまり  確かに僕は幸せだった  あの日 君を失うまでは   報せ受け 走り君の元へ     辿り着いた 病室の中   壊れたように鳴りつづける耳障りな音が聞こえた    嘘だよね さよならも言えないなんて    握った手は こんなにも温かいのに    君は穏やかな顔で眠って    涙 一筋 涙化粧          世界が歪む 視界がゆがんでゆく    佇む僕の背中が見える    思い出す 幾千億の君の笑顔    浮かんでは ただ消えてゆく